TOEICと英検の違いっていったい何?

求められる技能も問題形式も全く違う

英語の能力を測るテストとして日本で有名なのは、日本英語検定協会が行う文科省認定の英語検定、いわゆる「英検」、それから「TOEIC」でしょう。

 

あなたは、この2つの試験の違いをちゃんと把握していますか?

 

どちらも、英語の能力を測る試験には間違いないですが、目指す目標や現在のレベルによっても、受けるべき試験が違ってきます。

TOEICについては他の章でも説明していますので、英検の特徴を中心に説明していきます。

 

まず、TOEICと最大の違いは、英検には級、そして合否があることです。

5級~1級までの級があり、希望する級を受験して合否が決まります。

 

また、文科省認定の試験だけあって、各級ごとにレベルが明確で、受験目標が立てやすいです。

 

たとえば

 

5級=中1レベル

4級=中2レベル

3級=中3レベル

準2級=高校2年レベル

2級=高校卒業レベル

 

となっています。

 

はっきりとレベルが分かるため、2級までは、学校の勉強をきちんとやっていれば、特別な対策がなくても、過去問さえやっておけば合格できる可能性が高いです。

※リスニングと2次対策は多少必要です。

 

しかしながら、準1級以上はぐっと難易度が上がります。

 

準1級=難関大学受験レベル

となり、最上級の1級は「広く社会生活で求められる英語能力」となりますが、このレベルは特別な勉強をしないと合格が難しいです。

 

語彙問題などは、本当に日常生活で使うのだろうか?

 

と疑問が起きるような見たこともないような単語が出題されることもあります。

出される問題の内容は、お堅いものが多いく、特に長文問題は、英検の特徴が色濃く出ています。

 

メールの文章や、企業の広告など、速読でも内容がつかみやすい文章が出されるTOEICに比べ、英検の長文問題は、2級くらいまでは、いかにも教科書に載っていそうな人文科学の話題、準1級以上は宇宙や科学技術の話など、文章の内容自体がかなりアカデミックです。

 

ざーーーっと速読というよりは、しっかり読まないと内容が頭に入ってこないような文章が多いです。

このあたりも、TOEICとはかなり違いが出ていると思います。

 

英検は話す(Speaking)書く(writing)も必要

 

英検のもうひとつの大きな特徴は、TOEICと違い、読む、聞く、話す、書くの4技能が試されることです。

筆記試験は、リスニングとリーディング、そしてライティングです。

 

 

実際のところ、ほとんどが選択解答式ですが、一部英作文など記述が含まれますので、ライティングの対策も必要です。

そして、英検3級以上から、1次試験(筆記テスト)合格者を対象に2次試験が行われます。

 

2次試験は「スピーキング」のテストで、面接官を相手に日常会話と、設問に沿った会話の試験が行われます。

 

2次試験に関しては、準1級まではさほど難しい問題ではなく、絵に沿ったナレーションや質疑応答などがメインになります。

1級では、与えられた時事問題のトピックスから即興でスピーチを考え発表し、それに対する面接官の質問に答えるという難関の試験があります。

 

これは英語力のみならず、時事問題や社会問題の知識も必要になるので、特別な対策が必須でしょう。

また、英語学習の低年齢化により「児童英検」という子供向けの英検もあります。

 

これは「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」と3段階のレベルに分かれており、こちらは子供向けということもあり合否がありません。

その代わり「正答率」が示されます。

オンライン学習や、オンライン受験も可能で、家庭で子供が英語学習をする目安に使われたり、なかなか成果の見えづらい子供向けの英会話レッスンなどの成果を見せるために受験したりなど、需要が高まっているようです。

 

総じて英検は「子供から大人まで」自分のレベルに合わせて受験でき、2級くらいまでは学校で教わる英語のカリキュラムに沿った試験です。

 

そしてペーパーテストのみではなく「話す」ことも必要な2次試験も設置されており、英語を勉強している方の目標にもなり、自分の英語の総合力を測るにはうってつけの試験です。

 

英語業界では、TOEICより英検が評価されているというのも頷けます。

 

TOEICはリスニング力とリーディング力を評価する試験

 

一方、TOEICは他の章でもご紹介したとおり、「英語のコミュニケーション能力」を測る試験です。

英検と違い「合否がなく」、解答方式は「全てマークシート方式」、2次試験もありません ので「リスニング力、リーディング力」の2技能を評価する試験です。

 

試験内容もビジネスシーンに即した実践的な英語ですので、難易度はさほど高くありませんが、中高生など、学生にはピンと来ない内容なのではないでしょうか。

 

ですので、高校生以下は英検を受けて英語の技能をしっかり身につけておき、大学生~社会人になってTOEICを受け、就職活動や転職、昇進などに有利に使うのが賢い受け方だと思います。

 

TOEICと英検のレベル、相関関係は?

 

さて、TOEICと英検の違いは説明しましたが、この2つの相関関係はどうなっているのでしょうか?

 

前述したとおり、求められる技能や問題形式などに違いがあるので、はっきりとしたことは言えませんし比較する事自体が間違いなのかもしれませんが、やはり気になるところですよね。

 

私も気になったことがあり、公式サイトの英検取得者とTOEICスコアの関係なども見てみましたが、ちょっと疑問が残るデータでしたので、ここでは私見で、「英検でこの級を持っていれば、TOEIC対策ですぐに点数が取れるであろう」と予測できるスコアを出してみました。

 

あくまでも自分感覚なので、お遊び程度とお考えください。

そもそも比較するようなものではないので・・・

 

英検 TOEICスコア
準1級 860程度
2級 730程度
準2級 600程度
3級 500程度
4級 400?
5級 300?

 

本当に「目安」ですのでいくつも注意点(言い訳)があります。

 

まず、英検1級は、TOEIC満点取得者でもかなり取得が難しい試験です。

 

単語は見たこともないような難しいものが並び、長文には学術的なものや時事問題についての英文が登場します。

 

しかも2次試験では社会問題についてのスピーチを即席で行い、それについての質疑応答を即興でこなすという超難関の試験が待っています。

 

ですので、1級に関しては、「1級を持っている人は、少し対策をすれば930くらいは取れるであろう」という予測であり、TOEIC930の人が英検1級を取れるわけではありません。

 

 

そして、書いておいて申し訳ないのですが、4級、5級の予想スコアは適当です。

というのも、4級、5級レベルの実力ですと、TOEICを受験しても全く歯が立たないことが予想されるからです。

 

私の個人的な意見ですが、TOEIC受験は、英検3級以下の方はあまりオススメできません。

 

というのも、TOEICは中学、高校で習う基本的な語彙が身についていることを前提としているので、TOEICを受けたところで、単語や文法など「?」だらけでしょうし、まともに英語を読んでいたら、まず時間が足りません。

 

きっと、ただの「当てずっぽう」で何となくマークシートを塗りつぶすして解答することがほとんどになってしまうからです。

 

また、リスニングでも、たぶんスピードが速過ぎて、ポカーンと口を開けている間に終わってしまうと思います。

 

当てずっぽうの試験に5500円は高すぎると思いませんか?

 

もちろんTOEICを攻略するためのテクニックは存在しますが、それも基礎的な英語力があってのことです。

ですので、3級以下の方は、学校で習った英語の地盤固めをするのが遠回りなようで、実は一番の近道です。

 

といっても、一度は習っていることですし、重要項目を押さえていくだけですから、そんなに恐れることはありません。

 

地盤固めの方法は、また後ほど詳しく解説します。

 

英語力に自信のない方には厳しい意見になってしまったかもしれませんが、安心してください。

 

ポイントを押さえて勉強すれば、必ずTOEICのスコアは上がります!

ただ、そのままの実力でTOEICだけを闇雲に受け続けるのでは、なかなか思うようにスコアが上がらず、効率が悪いということです。

 

必ずスコアは上がる!

 

と自信を持って勉強を始めましょう。