カナダ留学びっくり体験~雪が教えてくれた文化について~

evaran88 女性 留学先:カナダ ノヴァスコシア州

英語を身に着ける為に留学する先として人気のカナダですが、実際に暫く過ごすと日本ではほぼ出遭うことのない驚きの光景に遭遇することが多々あります。

そしてその驚きの裏には、日本人とカナダ人の考え方の違いが大きく表れていることもしばしばです。

あくまで筆者が体験したことに過ぎませんが、カナダ留学時に遭遇しがちなびっくり体験談をひとつ書き出してみたいと思います。

筆者がお世話になっていたのは、東部のノヴァスコシア州のハリファックスという小さな州庁所在地の街です。

緯度は日本の札幌にほぼ同等の北緯44度ですので、当然冬はマイナス20度ととてつもない寒さに見舞われます。

日本ではたとえ寒くとも、特に街中については融雪剤を事前に撒いたり夜通し除雪するなどしてインフラが麻痺してしまうのを何とか避けようとするのがごく当たり前の光景です。

が、カナダでは事情が大きく異なっているのです。

ある2月の朝のこと、目が覚めたら窓は真っ白。

慌てて外を覗くと大人の身長分あろうかというほど雪が積もっているではありませんか。

おまけに家から出ようと扉を開けると、そこにはもう道も車も見えません。

ただひたすら、ゲレンデのような真っ白な世界が広がるばかりで呆然としたのを覚えています。

ただ目を見開き、ぽかんとする私にホストマザーが一言。

「おめでとう、今日からしばらく学校はおやすみよ」

・・・なんと除雪がしたくても除雪し切れないので、ケーブルテレビで今日から休校になる高校名が放送されていたのです。

そしてホストマザーも出勤できないからと笑顔でココアを飲み始めるなんて誰が想像できたでしょう。

ちなみに筆者の日本の高校も雪で休校になることはありましたが、それはあくまで朝に警報が出た時だけです。

それ以外はたとえ多くの生徒の足である電車の線路が倒木で不通になっても、大雪でバスが山を越えられなくとも、来れる生徒だけで普通に授業が行われていました。

また大人達も同様で、大雪ならば早出して雪かきをするとか、通勤できない先生がいるならば誰かが代理で埋め合わせの授業をするなどの措置があったのですが、カナダではそんなことを考えそうな人は誰一人としていない模様でした。

むしろホストマザーが心配していたのは食料品の備蓄量と消費配分についてくらいで、雪かきが終わった後の学校で先生が話したことと言えば休みに何を楽しんだかということ。

ただの雪、されど決して抗うことはせず、自然に溶け込んでゆったり「楽しく」過ごすことを大事にしているカナダ人独特の雪への価値観があると更に驚かされたのでした。