カナダの公立高校留学体験~実社会と、ヒトとうまく繋がる教育~

evaran88 女性 留学先:カナダノヴァスコシア州

外国の高校と聞くと、学生用ロッカーがずらりと並び、くだけた服装で通学してくる学生がたくさんいるイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。しかし実態はドラマのような派手な雰囲気とは少し異なると筆者は感じます。

そこで今回はカナダのごくごく普通の公立高校の実体験をまとめてみたいと思います。

まず筆者の居たノヴァスコシア州の場合は、14歳~18歳が高校の基本的な対象年齢です。

年齢だけを見れば確かにティーン中心なのですが、ここで行われる教育と制度は寛容で社会の在り方に沿ったものでした。

保健体育の授業はその典型例で、普通にバスケットボールや野球をやる日もあります。が、あくまでそれは一学期間の3分の1程度の話です。

ではその他の時間は何をやるかといえば、学校横にあるトレーニングジムへ行って好きな運動をしたり、ヨガをするのがひとつ。そして最も衝撃的で斬新だと感じたのが、全員で近くの保育園や学校内に併設されている生徒と先生の子どものための保育園へ行って保育の授業を受けること―しかも一回きりではなく、何度か行くのです!

授業で楽しく有意義に自分たちの身体を鍛えることを学ぶだけでなく、身近にいる子どもの世話を行うことで保健の部分について学ぶというカリキュラムは、カナダ人にとって特に特別なことではないとか。

また学校関係者ならば生徒でも先生でも、誰が来てもよい無料の朝食サービスが週に何度かありました。これは家できちんと朝ご飯を食べてこない生徒に適切なカロリーを摂取することを学ばせる目的や、貧しくて十分な食事がとれない生徒へ向けたサービスである意味合いもあるそうです。

しかしあくまで自然な活動のため、お気に入りのスナックやコーヒーを持ち寄って皆が気軽に集まれる楽しい時間としてうまく活用されているなと感心しました。

そして服装などの規定はなく、皆ごく普通のTシャツとジーパンなどのカジュアルなスタイルや、人によってはアイスホッケーチームのユニフォームがトレードマークになっている人まで実に自由です。ヘアカラーも独特でカナダの日には真っ赤にしてみたり、気分で七色に染めてみたりとみているだけで楽しくなってしまうひともいますが、先生はそれを微笑ましく眺めるだけです。

このようにカナダでは学校と社会とうまく繋がり合う仕組みがあるのです。そして楽しいことは分かち合う、うまく授業を活用して実社会で生きていく方法を教えてくれる。こういったカナダの教育姿勢は多種多様な文化背景や事情をもつ生徒へ対応してきた実践の成果であるのでしょう。