名前:mariさん 女性 留学先:カナダビクトリア |
大学生時代にカナダブリティッシュコロンビア州の小さな町、ビクトリアで3ヶ月ほど語学学校に通ったときの経験です。
ホームステイをすることになっていて数週間ほどホストファミリーと一緒に過ごしたのですが、ホストファミリーの都合でどうしてもホームステイを継続することが出来なくなってしまいました。
優しい家族だったので突然のお別れにとてもショックだったのはもちろんのこと、英語力もままならない中、当初の予定がすっかり狂ってしまい・・・かなりパニックに陥ったのを覚えています。
一人暮らしを始めるにも勇気もなく、かと言って学校の寮を当ってみるも新学期が始まったばかりで空きもなく、ただただ退去しなくてはならない日が近づいてきて焦るばかりでした。
そんなときに、ESLで同じクラスをとっていた韓国人の一人が助け舟を出してくれました。
彼は、学校からもほど近い場所に他5人の生徒と一緒に一軒家を借りているということ。
ちょうど、その月の終わりに一人が帰国してしまうので、空きがでるということを教えてくれました。
とは言っても、初めてのハウスシェア。
大人数とうまく暮らせるか不安な気持ちもありました。その様子を見かねてか、最初は「トライアル期間」ということで、、、なんと身ひとつ、家具も何も持たずに好きなだけ無料で滞在させてくれることになりました。
早速、数日分の着替えだけを持ってシェアハウスにお泊りを開始したのですが、ひとつの家の中に韓国人、日本人、メキシコ人が一緒に住む形に・・・。
日本人の女の子も一緒だったので、色々と家の中の雰囲気を聞き、とても安心したのを覚えています。
ちょうどWBCの試合があった時期。
韓国対日本のゲームでは家の中の韓国人+韓国人の友人 VS 日本人+日本人の友人に、勝負の賭けをするメキシコ人が加わって、熱い熱い試合観戦をしました。
そんな、とても安心感があり、居心地の良い経験から、ホストファミリーとお別れした後は、そこのシェアハウスに移ることにしました。
当時私は免許がなかったのですが、引っ越しも、免許を持ったルームメイトたちがトラックを借りて、それぞれに手伝ってくれました。
それからというもの、学校から帰宅するとみんなで母国の料理を作っては一緒に食卓を囲みました。
お陰で、今でも私の作るスンドゥブチゲとタコスは本場の味だと思います!
ホームステイが継続できないと知ったときは、どうなることかと頭が真っ白になりましたが、結果、よりたくさんの仲間と出会うことができて、とても充実した留学期間になりました。
一緒に暮らしていると、距離が近い分その日あった出来事をシェアしたり、同じような悩みに向き合ったりすることも多く第二の家族のような存在が出来ました。帰国して5年以上たった今でも、まだFBやSNSを通して連絡を取り合ったり、毎年クリスマスカードを送り合います。
中には日本に遊びに来てくれる元ルームメイトもいます!
語学留学、学校での経験はもちろんですが、こういったプライベートの時間をともにする仲間との出会いも生涯の宝物になったと嬉しく、そして今でも恋しく思います。